独立した姉の大学進学秘話

私には歳の離れた姉がいます。
姉の時代の進学事情と言えば、女性は高卒で仕事を始める人が多い時代だったようです。
女性の大学進学率はかなり低く、姉自身も大学に行くことを母には反対されていました。
しかし、父は姉に教師になってほしいという夢を抱いていたようで、父の賛成があって姉は大学に進学することができたようでした。

教員の免許は持っているようですが、現在姉は全く別の仕事をしています。
いろいろとあって疎遠になっているためどういった内容の仕事をしているのかは全く判らないのですが、自分で事業をしていると聞きました。
大学を卒業する間近には就職活動などもしたはずなのですが、教員の採用試験には引っかからなかったようです。
その時代、大学に進学している女性が珍しかったこともあってか、かなりの大手企業に採用されたようです。
そこでしばらく務めた後、一度の転職を経験した後に、独立したようです。

姉はもともととても賢い女性でしたから、もしかすると大学に進学していなくても同じように独立していたかもしれません。
しかし、大学を卒業しているという事実によって、入社できた企業が変わっていることも間違いのない事実です。
それに、もし大学に進学していなければ、知り合う人も環境も何もかもが違っていたでしょう。

昔とは違い、今は姉のように外でバリバリ働く女性も増えてきました。
社会で活躍する女性が増えるのに比例して、女性の大学進学率も増えてきているようです。